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タカオとコテツの同居開始!
オスのエゾヒグマ「コテツ(4歳)」と「タカオ(2歳)」が長いお見合い期間を経て、10月17日ついに同じ獣舎での同居生活を開始しました。同い年がメスしかいないタカオは、適正な繁殖管理のため、0歳のときから一緒に暮らしていたメスのカリン・ミズキ・ツクシ・ラン・ハルと別居したのち、しばらく一頭での生活となっていました。4月からはオスが飼育されているA獣舎にやって来ましたが、慣れない匂いや声にとても警戒して、なかなか馴染める様子ではありませんでした。
そのため、格子越しに顔を合わせるお見合いを6か月という長い期間設けて、10月16日ついに同居試験開始に至りました。同居試験初日にも関わらずタカオは、コテツのことを積極的にレスリングに誘うなど、ようやく遊び相手ができたと喜んでいる素振りでした。一方、コテツは特に警戒する様子はなく、タカオを無視して餌を食べていました。タカオが遊びたそうにずっとちょっかいをかけるので、一時はコテツが怒る場面もありました。それでもタカオは臆することも遠慮することもなく、コテツに近づいていました。
二日目は、お互い満腹になった後に同居を挑みました。初日と違いお互いじゃれ合って、楽しそうにレスリングをして遊んでいました。年齢も体格も違う二頭ですが、とても仲が良く、今まで一緒に過ごしていた兄弟かのようにも感じます。仲良しコンビで第一牧場にデビューできる日を楽しみに待っていてください。
動物慰霊祭2021
令和3年11月7日(日)、園内の獣魂碑前にて動物慰霊祭が執り行われました。慰霊祭とは過去一年間に亡くなった動物達を追悼し、感謝するために開催しています。お客様、そして私達飼育員に癒しと感動、学びを与えてくれた動物たちに感謝の気持ちを込めて飼育員一同、冥福をお祈りしました。私達は引き続き、現在飼育している動物達がより長く幸せに生活していけるように、動物福祉や生活の質の向上に取り組んでいきます。
今後も応援よろしくお願いします。
クラウドファンディング始めました。
のぼりべつクマ牧場は11月8日より、動物福祉向上のために、「クマへの恩返し作戦」と題してクラウドファンディングを公開いたしました。そして、皆様のおかげで11月中に第一目標を達成し、11月末には200万円に到達しました!ご支援や応援を頂きました多くの皆様に、本当に心から感謝いたします。
第一目標で頂いたご支援については、クマたちのエンリッチメントの実践、充実とともに、記録を伴う行動観察を行い、どのようなものを、どのような時期に、どのように使うのがクマ牧場形態のエンリッチメントとして効果的なのかを検証することに使用させて頂きたいと思います。そして検証結果は広く共有させて頂きたいと思っています。
今回ののぼりべつクマ牧場のクラウドファンディングは、2021年12月24日(金)23時までとなります。私どもは、更なる動物福祉向上を目指し、第二、第三目標も掲げ、挑戦しております。
第二目標は、北海道も影響を受けている温暖化に対応するための、水を用いたエンリッチメントの実践と検証。第三目標は、高齢クマの動物福祉向上に焦点を当てた、医療機器の購入です。皆さまのご期待に添えるよう頑張りますので、どうぞ変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。
アユミ 第二牧場引退
1992年2月20日、母ランコの産室でアユミは元気よく生まれました。子グマ牧場では同年代のニイサ・ニイヨ・マサコらと共にすくすくと育ちました。第二牧場へは2016年4月10日にマサコと共にデビューを果たし、持ち前のおしとやかさと可愛らしい顔立ちで、お客様の心を掴んでいました。アユミが見せるアピールは、後肢のみで起立した状態でお客様をひたすら見つめて健気に待つという、独特なものでした。2年前に亡くなった5歳年下のエスとはとても仲が良く、頻繁に行動を共にしていました。
今年の10月31日より後肢の歩様に異常が見られ、しばらく獣舎にて養生していましたが、今後第二牧場への復帰は困難と判断し、この度引退する事となりました。
これからはご長寿記録を目指し、同年代のニイサ達と共に隠居生活へと入ります。これまでアユミを応援いただいた方々、本当にありがとうございました。これからも応援よろしくお願いいたします。
新質問箱が登場!?
博物館1階に、お客様からの疑問に対して飼育員が答える質問箱を新しく設けました。質問箱に入れるだけなので、クマを見て、また施設を見て疑問に思ったことなど、飼育員になかなか聞くことが難しい照れ屋な方でも気軽に質問することができます。
皆さんからの質問とその回答は、質問箱後ろの回答ボードに掲示するほかSNSにも掲載するので、いつでも気軽にご覧いただけます。また、多くの質問が寄せられたものに対しては、分かりやすく掲示物としてまとめる予定です。この質問箱は私たちにとっても刺激となり、「なんで?」と改めて深く考えるきっかけにもなります。皆様、疑問は家に持ち帰らず、スッキリしてお帰り頂くためにも、博物館1階の質問コーナーに足を運んでみてください。