歴代ボス紹介

クマ牧場では、発情期が始まる5月頃からボスの座を巡る争いが始まります。成獣のオス群れではボス争いに関わる威嚇(いかく)・攻撃行動やマーキング行動が見られます。クマのグループ毎による勢力争いもあり、集団で力を誇示するクマや、弱い個体に対しての攻撃をせず、いつもまわりには若い個体がつくボスなど、人間社会さながらの勢力図が展開されます。

ボスグマの特徴としては、牧場内の巡回行動や仲間同士のけんか仲裁が挙げられます。強いだけではなく、「器量」も求められるのも興味深いところです。

ボスの明確な存在があることで牧場内全体でクマの闘争がなくなり、安定化する傾向があります。クマ牧場では、今後もボス候補の成長に期待をしております。


  • 15代~20代
  • 10代~14代
  • 5代~9代
  • 4代~初代

18genki

20代目ボス ダイキチ


平成23年7月にボスの「不在」を発表してから2年が経過。ボスの行方はどのようになるか注目していたところ、ようやく決定となった。
平成25年からボスを勤める。若く体が小さなうちは元ボス「サチオ」の影にかくれていたが、成長し体が大きくなると、その体格を活かし第一牧場を制圧した。
荒い性格で弱いものにも力で圧倒する。
しかしながらまだまだ若いボスの為、ボスグマの特徴である牧場内の「巡回行動」や「闘争仲裁行動」はまだ少ない状況。今はこれからのボスの成長を期待しているところである。

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18代目ボス ゲンキ

体重390㎏ 頭胴長220㎝
ボス就任時年齢8歳(平成21年)


2001年4月24日 朝5時30分 小雨。愛別町道道路上で震えていた所を保護される。その後愛別町役場から旭山動物園へ移動し2001年5月21日旭山動物園よりのぼりべつクマ牧場へ保護収容される。
性格が少々荒っぽく、力で前ボス(サチオ)を圧倒しボスに就任するが、格下のボスにも攻撃が絶えなかったため、ボス在位のまま群れから隔離される。
そのまま次年度のボス争いには参加できずに、ボス交代となった。

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17・19代目ボス サチオ

体重390㎏ 頭胴長220㎝
ボス就任時年齢9歳(平成20年・17代)
および11歳(平成22年・19代)


1999年5月4日 枝幸町下幌別の道路際で猫に襲われているところを保護される。人工哺育などを経て、釧路市動物園へ一時的に保護収容。その後、釧路市動物園よりのぼりべつクマ牧場へ保護収容される。
穏やかな性格で自分からケンカを仕掛けることは少なく、特に若いクマからの信頼が厚かった。
ボスの座から一度は落ちた(平成21年)が、周りのクマに推されて再びボスに返り咲いた(平成22年)のは史上初。

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16代目ボス マツ

平成元年(1989年)生まれ
ボス座位期間/平成11年~平成19年
体重/400kg、体長(頭胴長)230㎝


歴代ボスの中で在位期間最長を記録。政権交代の平成20年もボス候補として最後まで争っていた。

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15代目ボス ブッチャー

昭和55年1月生まれ。


平成9年から10年までボスを勤め、就任時最高齢(17才)記録を持つ。若いときに暴れん坊だったが、ボスを意識する頃には「和」を重んじ第一牧場をまとめ上げた。

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14代目ボス リキタ

昭和55年1月生まれ


長寿だったウラコ(29才にて死亡)の息子。平成6年から9年までボスの座を勤め、引退してもしばらくは元気に第一牧場で暮らしていた。

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13代目ボス フミオ


母の鑑と言われるフミの息子で昭和63年から平成5年まで、名ボスゴンゾーに次ぐ長期政権を維持した。最後までボスとしての気力を持ち続け健気に一生を全うした。

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12代目ボス カズヨシ

昭和50年生まれ
ボス在位期間/昭和61年5月~11月
体重/290㎏、体長(頭胴長)/209㎝


血気盛んな多くの若いクマ達に押されつつ、半年間という短い期間であったがよく健闘した。

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11代目ボス モリオ

第2のゴンゾーとささやかれていた。気性は温厚で、自分からは争わないが挑まれれば受けて立ち、実力のほどを見せている。おかげで、牧場にも平和が戻った。

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10代目ボス イッペイ

昭和46年生まれ
ボス在位期間/昭和55年~57年3月
体重/400㎏、体長(頭胴長)/220㎝


いつも虎視眈々として不意打ちの機会を狙い、後ろから陰険に争うという戦法でボスになったものの、小競り合いが絶えず、牧場も戦国の世と化した。

18genki

9代目ボス リキ

昭和45年生まれ
ボス在位期間/昭和54年~55年7月まで
体重/450㎏、体長(頭胴長)/234㎝


やはり女王ギンコの子供で、ギンタとは兄弟であったが、2代目のように協力はせず、それぞれが争ってボスとなった。そのためか、政権は共に短くして終わった。

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8代目ボス ギンタ

昭和43年生まれ
ボス在位期間/昭和53年のみ
昭和55年死亡
体重/400㎏、体長(頭胴長)/220㎝


女王ギンコの子供で、子グマの時から発育良好、気力充分、ボス候補と目されていた。

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7代目ボス ノロ

昭和39年生まれ
ボス在位期間/昭和52年のみ
昭和53年死亡
体重/360㎏、体長(頭胴長)/223㎝


神経質なところがあり、1年でやせ細り病気になってしまった。

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6代目ボス ゴンゾウ

ボス在位期間/昭和45年~51年

体重/345kg、体長(頭胴長)/200cm


気が優しいが力持ち。さらに顔もよいという、牧場のボスとしては最高の性格と実力を持ち、7年という長期に渡り政権を維持した。

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5代目ボス ゴンタ

ボス在位期間/昭和44年~45年
昭和45年死亡


気が優しかったせいか、1年で交替となってしまった。

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4代目ボス コボス

昭和38年生まれ
ボス在位期間/昭和42年~44年
昭和44年死亡


小柄ながら、陰険さによって政権をものにした。

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3代目ボス イシマツ(弟)

昭和36年生まれ
ボス在位期間/昭和41年~42年
昭和42年死亡


兄弟で力を合わせるという、ヒトに劣らぬ賢明さを見せた。

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2代目ボス イシマツ(兄)

昭和36年生まれ

ボス在位期間/昭和40年~41年

昭和41年死亡


弟と共にボスとなり、絶大な強さを誇った。

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初代ボス タロウ

昭和35年生まれ
ボス在位期間/昭和39年~40年
体重/250㎏(推定)
昭和40年死亡


気性が荒く、一匹オオカミとしてあまりに争いが多く、長続きしなかった。