耳~クマの音の世界~(3月9日・10日実施)

皆様は3月3日と言われて何をイメージしますか?ひな祭りや桃の節句、耳の日などが有名ですよね。今回は耳の日にちなみクマの耳についてお話をしました。
 
動物の耳って形や大きさや向きが、種類によって全然違いますよね。動物たちの耳は生活の違いによって、大きくなったり耳の位置が違っていたりしています。例えばウサギやウマの耳は、顔に対して外側を向いています。これは肉食動物の接近をより早く知るためです。また耳を片方ずつ動かせることができ、目で見なくても耳だけ動かすことで周囲の状況が把握できます。
 
ところでクマの耳はイメージできますか?ヒグマの場合は頭の上についていて、顔の正面に耳が向いています。耳の中まで毛が生えていて、ぬいぐるみのように可愛らしい形をしています。
 

クマの耳


 

子グマの耳

同じクマの仲間でもホッキョクグマは耳が頭の横についていて耳は外側を向いています。この違いは水の中に頭まで潜れるか、潜れないかです。ホッキョクグマは水の中に潜るため、耳に水が入っても抜けやすいように顔の横についています。ヒグマは川で魚を捕る時も耳は絶対に水に浸けません。牧場でヒグマの体を水洗いしていると気持ちよさそうに水浴びをしますが、間違って耳に水をかけてしまうととても嫌がります。
 
皆様はクマの声を聞いたことはありますか?牧場を眺めていると「カフカフ」と小さな声が聞こえてくる時があります。これはクマが警戒している時の声です。自分の嫌いなクマが近くに来た時によくカフカフという声を出します。
クマも人と同じく赤ちゃんは高い声で鳴きますが、成長するにつれて低くなります。1歳の子グマが何かを欲する時の声は、ウシの鳴き声と間違えるほどよく似ています。赤ちゃんの内は「グゥグゥグゥグゥ」いう声でお母さんに授乳を求めます。これはささ鳴きと呼ばれています。
出産して間もない親子を観察する時はなるべく刺激をしないように音のみの観察をしています。ささ鳴きが聞こえると飼育員は「赤ちゃんは元気そうだ!」と安心します。クマもいろいろな声を出し、その声の違いを聞き取りながらコミュニケーションをとっているんですね。
 
クマは私たちが聞き取れないような音も聞こえています。私たちの声もクマにはしっかり聞き分けられているかもしれませんね。ご来場された際はクマたちのかわいい姿だけでなく、耳に注目してみても面白いと思いますよ。
次回はどんなお話が聞けるのでしょうか。お楽しみに!