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スミリの子グマ、すくすく成長!
母グマと産室の中で…
今年の冬の真っただ中1月24日にスミリの産室で一頭の子グマが誕生しました。それから約4か月が経ち、登別でも桜が咲く季節となりました。
生まれて間もない子グマは、おっぱいがもらえない時や母グマが動いた時に「ギャーギャー」と大きな高い声で元気に鳴いていました。また、生後間もない子グマの体長は推定25~30㎝と小さかったため、母グマに抱かれながら、おっぱいを探してもぞもぞと動いている姿は、モニター越しではなかなか確認する事ができませんでした。
モニターでは確認が難しいほど小さかった子グマですが、母グマ「スミリ」が愛情をこめて一生懸命子育てをしてくれたおかげで、5月24日には体長が推定50~60㎝になっています。産室内を母グマの胸元から離れて子グマだけで元気に動き回るかわいい姿も確認できています。ときには、母グマの大きな背中に乗るなど、活発で、力が強い姿を見せてくれています。また、音程が高かった鳴き声も極端に低くなっていて、その声の変化からも成長を感じています。
子グマの一般公開は?
子グマは元気にすくすくと育っています。気になる一般公開の日程ですが、昨年の場合、5月には子グマ牧場にてたくさんのお客様にご覧頂いています。今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため休園しており、5月にはご覧頂くことができませんでした。さらに、6月も休園予定になってしまったため、一般公開の日程が定まっておりません。6月以降は、SNSを通して子グマの元気な姿をご覧頂けるようにしていく予定です。
子グマを見たいと楽しみにして下さっているお客様の為にも、元気な子グマをお見せできるよう、我々飼育員一同これからも全力で子グマのお世話をしていきたいと思います。
アヒル、ネーミング決定
みなさんアヒルさんにも名前があることをご存知ですか?
今まではどのように見分けていたの?と思う方もいるかと思います。アヒルの右足に付いた色のついたバンドが名前代わりでした。初めはみんな同じ顔で見分けることができないと思っていましたが顔や体が少しずつ違います。今では完璧に見分けることできます!どこで見分けているの?と気になった方は気軽にお声掛けください。見分けのプロがお答えします。
エブリデイ!エンリッチメント
野生のリスたちは、大きな木が生い茂る林や草原などで生活しています。しかし、クマ牧場でのリスの展示場は空間が限られています。リスたちの行動を最大限に引き出し、お客様にご覧いただくために展示場の環境エンリッチメントを考え、実践しています。
最近飼育員の悩みの中に、「クシルに餌をあげると一瞬でなくなってしまう」という悩みがありました。そこで、少しでも採食時間を長引かせるために、通常のエサ皿は使用せず、ペットボトルに細かく切った餌を入れ、与えています。すると、口の部分から一生懸命手を入れたり傾けてみたりと、いつもは見ることのない一生懸命な姿のクシルを見ることができました。
野生のリス達よりも簡単に餌が手に入る環境の中で、どれだけ工夫をして、楽しく採食できるか、飼育員はリスと共に今後も考えていきます。
ポロチセ開館へ向けて
ユーカラの里には、ひときわ大きな茅葺家屋があります。『ポロチセ』といいます。『ポロ』は『大きい』、チセは『家』という意味のアイヌ語で、伝統的なアイヌ家屋です。アイヌコタン(村)には必ず一つポロチセがあります。コタンの長が住む家で、集会場としても使われていたようです。ユーカラの里のポロチセでは、今年新たにシアター設備を設けました。チセ建替えの様子やアイヌの民俗舞踊などなど、アイヌやクマに関する映像を放映していますので、開園後は是非お立ち寄りください。
教えて!!Q&A
〇ペンネーム「焼きそば大好き」さま
Q キャンプをします。クマへの対処法が知りたいです。
A 食べ物を持っていると知られないように、ゴミは必ず専用のゴミ箱へ。北海道の山でゴミを散らかすと、森からキムンカムイがやって来て、怒られます。
のぼクマ劇場
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