2月に入り寒さも厳しくなってきましたね。クマ牧場ではマイナス気温が続く事が多くなり、作業するのも大変になってきました。
ですが、クマたちは寒くても元気に遊んでいます。今回は、そんなクマの体はどうなのか?足、歯、毛を中心に「ヒグマの体の秘密」についてお話をしました。
ヒグマの足の指は、人間と同じ5本ずつあります。そして、かぎ状で長い爪を持っています。この爪は木の中の虫をほじくり出したり、地面に穴を掘ったりするのに使われています。足の裏はかかとまでが地面につくようになっているので、人と同じように長い形をしています。なので、しっかり地面を踏ん張る事ができ、後足だけで立つ事や歩く事もできます。
次にクマの歯ですが、歯は全部で42本あります。特徴的な犬歯はあまり咀嚼には使われず、犬歯を見せて威嚇をしたり、獲物を捕らえたり物を咥えて運ぶのに使われます。クマは、肉食動物が多くいるネコ目に属していながら、食べているものの7~8割が植物質です。
植物を食べる時には奥歯の(臼歯)を使い、硬い木の実や果物などをすり潰します。前歯(門歯、切歯)はあまり発達していませんが、草などを噛み切る時に使われます。そして、クマも歯が生え換わります。人は乳歯から永久歯になるのは6歳頃ですが、クマは生後10ヶ月程で生え換わります。
クマは歯だけではなく毛も生え換わります。ヒグマには夏毛と冬毛があります。この毛が生え換わる事を換毛と言います。クマが寒い外でも元気に遊ぶ事ができるのも、冬毛に秘密があります。冬毛には縮れた綿毛がびっしり生えていて、毛と毛の間に空気をこもらせて暖かい熱を逃がさないので、人間が冬に着るダウンコートのような役割をしています。]
ヒグマの体の秘密はいかがだったでしょうか?ヒグマはとても奥が深い生き物ですね。来月の飼育員のお話はどんな事が聞けるのでしょうか?お楽しみに!!!