「北海道産まれの小さな命」~得意技を持つこぐまの秘密~(5月13日、14日実施)

現在こぐま牧場には、2頭の小さなやんちゃ坊主が元気に生活しています。1頭は北海道の新冠町で保護されたクマと、もう1頭はのぼりべつクマ牧場で産まれたクマです。もうすぐ産まれて半年になる、目に入れても痛くない程の可愛さのこぐまたちについて、今回お話をさせて頂きました。

大人のクマは体も顔も大きく怖いイメージの方が多いと思いますが、それに対してなぜこぐまは多くの方が可愛いらしいという印象を受けるのでしょうか?

それは、こぐまは大人のクマと比較して顔のサイズに対して、目と耳が大きいため可愛いと思うのかもしれません。よく見るテディベアを皆さんがかわいいと思うのは、こぐまによく似せているからであるといえます。

大人と子グマの顔の違い

 

大人になるとそれぞれ顔や体つきに個性が出てくるため、それぞれ識別しやすくなります。ですがこぐまのうちはどのクマもよく似ていて、中々顔だけをみて識別するのは困難です。そこで!飼育員は顔ではなく、胸にある白い月の輪模様で識別します。産まれつきこの模様があるクマとないクマがいます。大人になるにつれて消えていってしまうクマもいれば、くっきり残ったままのクマもいます。ちなみに今年は2頭とも模様がないです(涙)

産まれてから9ヵ月程で、産まれたときの体重約500gから100倍の50㎏にまで成長するこぐま。成長はとても早く、歩きだしたばかりのころはよちよち、おぼつかない足取りで歩いていたこぐまも、今では垂直に立った丸太をいとも簡単に登ってしまうほど成長しました。

木登りに奮闘中

 

ですが成長はこれだけでは終わりません!鳴き声も大人の声に着々と近づいていきますし、食べる物も変わっていきます。今回はのぼりべつクマ牧場での離乳方法も、実物をお見せしながら紹介させていただきました。ヒグマ専用のミルク、じつはとっても濃厚で匂いも強めです。牛や人のミルクと成分を比べると、とってもおもしろいんですよ。

1歳未満のこぐまは、野生では近くに母グマがいるため、なかなか近くでじっくりゆっくり見ることは困難です。ですがのぼりべつクマ牧場では1日中ずーっとじゃれあうこぐまや、エサを食べるこぐま、昼寝をする無防備なこぐまなど、あらゆるこぐまをゆっくりと見て頂けます。

 

ミルク飲んでお腹いっぱい

 

今年産まれたこぐまたちの小さくて可愛いらしい姿は、今しか見ることができません。

是非皆さんクマ牧場へ足を運んでみては??