のぼりべつクマ牧場では、展示場よりも先に獣舎(餌を食べたり寝る部屋)への遊具の設置に取り組んでいます。
今までの獣舎の過ごし方といえば、餌を食べた後、多くのクマはのんびりと寝転がったり、若いクマはクマ同士でじゃれたりしていましたが、コンクリートで囲まれた頑丈な獣舎ではできる遊びも限られていました。そこで!クマのパワーでも壊されない遊具を考え、設置していくことを進めています!
現在設置を進めているのは、消防ホースを利用した「消防ホース遊具」です。
消防ホースを編んでハンモックのようにして設置したり、クマ同士で消防ホースを引っ張り合いっこできるように獣舎に提供しています。皆さんの想像通り、クマのパワーは計り知れませんが、消防ホースはとても頑丈なのでクマにも負けません。たまに負けて壊れてしまうこともありますが、飼育員が修理してまた取り付けます。
また、この消防ホースの長さを変えたり、編み方を変えたり、タイヤを取り付けたりと工夫を加えることでクマ達が飽きないように変化をつけています。
しかし、なぜお客様にもご覧頂ける展示場よりも獣舎が先なのでしょうか。それは、「1日のうちで最も長い時間を過ごす部屋から充実させてあげたい」というクマの幸せを願うクマ目線に立った飼育員の想いからでした。もちろん、お客様にもご覧頂けます展示場での遊具の設置、環境エンリッチメントも計画しておりますので、どうぞご期待ください!
まだ獣舎への遊具設置も全18獣舎中8獣舎(設置率44%)と始まったばかりですが、これからもクマたちのリクエストに応えながら、お客様にクマ本来の生態をご覧いただけるようひたむきに取り組みますので、皆さん応援よろしくお願いします!