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NKB総選挙2018 神セブン(カムイアラワンペ)決定!
雪の女王「ニイサ」今年も1位に輝く
第7回NKB総選挙の結果発表が6月15日に行われました。今年は「ニイサ」が1位の座に輝きました。圧倒的な票数で人気を博しているニイサは2年連続、5度目の1位という記録を打ち立てました。NKB総選挙とは4月下旬~5月下旬までにご来場いただいたお客様によるメスグマの人気投票で上位7頭のクマがその年の神セブンになります。
今年は、初めて神セブンに輝いたクマが多い結果となりました。初めてランクインしたのが、「マリン」、「シズク」、「ハイジ」、「プリンプリン」、「エス」の5頭です。「マリン」、「シズク」は初出場の若手グマですが、「ハイジ」、「プリンプリン」は高齢グマで、幅広い年齢層のクマがランクインをする結果となりました。神セブンの中から5頭ほど紹介していきます。
ニイサの特徴は体が白っぽい毛で覆われているところです。ヒグマの毛色は個体によって多様ですが白っぽい毛色は珍しく、ニイサの人気につながっているのかもしれません。また、今年生まれたショウヘイの祖母でもあります。
マリンはもともと野生で生まれました。子グマのころに北海道の泊村という場所で保護されてやってきました。今年は繁殖のためにショースケ(同い年のオスグマ)と同居しており、来年は母グマになるかもしれません。
プリンプリンは今年30歳で第二牧場の中では最高齢のクマです。おとなしい性格で小柄な体格から放たれるアピール「V字バランス」の虜になる人が後を絶ちません。
サザエとエスは親子です。母・サザエのスレンダーな体型は、子のエスに受け継がれています!
お立ち台マスター「スリッパ」 第二牧場からの卒業
5月29日にメスグマのいる第二牧場からスリッパが卒業をしました。年齢が※32歳と高齢なこともあり、バックヤードの非展示スペースへお引越しをしました。スリッパの卒業は存在感があるだけに少しさみしいですが、老後をまったりと過ごしてほしいです。
子グマの成長記録
体重20kgオーバー! 野草のおいしさを知る!
体重の増加でこれまで使用していた20kg秤では量れなくなり、今はヘルスメーターで体重測定をしています。6月25日の体重はショウヘイ17.7kg、ベクト25.6kg、トッキー24kgと順調に育っています。
5月24日から開始した離乳も着実に進んでおり、ミルクと配合飼料の粉が1対9の比率にまでなりました。初めは口に合わなかったのか配合飼料を毎日残していましたが、6月中旬にまでなるとペロリと完食するようになりました。他にも離乳食と並行して野草を与え、食のバリエーションを増やす取り組みを行っています。
松本獣医のズバッと答えます!
Case1「餌を残しているクマがいる」
こんにちは、獣医師の松本です。飼育されているエゾヒグマがエサを残す原因は、「季節」と「病気」の2つの可能性があります。病気でなくてもヒグマは1年のうちに5月~7月の繁殖期と、野生では冬眠期である12月~3月の寒い時期に食欲が減ります。季節に応じた食欲の変化がみられるのは病気ではなく健康である証拠です。
病気が原因でエサを残すときは食欲の減少に加えて、動きが遅い、頭を重そうに下げる、顔色が悪い、出血しているなどの異常も現れてきます。
病気が疑われる場合には麻酔をかけて眠っている間に、異常がないか触ったり、心臓や肺の音を聞いたり、採血をして血液検査や、時には超音波画像診断装置(エコー)を用いて体の中を見る検査も行います。
原因が分かれば、その病気に応じて苦い薬を好物に混ぜて飲んでもらったり、注射をしたりします。体の大きなヒグマですので、薬の量も多くなってしまい、1回に薬を20錠も飲んでもらうこともあります。とても警戒心の強いヒグマは、薬が入っていると分かるとサケやリンゴなどの好物に混ぜても薬だけ出してしまうこともあり、最終手段として好物のなかの好物であるアイスクリームやハチミツに練り込んであげることもあります。
元気になってもらうには警戒心の強いヒグマとの知恵比べが必要です・・・。
チセ改築工事中!
6月1日~7月下旬の期間でユーカラの里内にあるアイヌ住居「ポロチセ」の改築工事を行っています。ポロチセとはアイヌ語で「大きな家」という意味です。古くなったポロチセを撤去し、新たに建てています。そのようすをユーカラの里でぜひご観覧ください。
ロープウェイカード 無料配布中!
「ロープウェイカード」が北海道索道協会に加盟する18施設で無料配布されています。のぼりべつクマ牧場では入園者限定、お一人様1枚限りで当園のロープウェイカードをお渡ししています。ご希望の方は窓口係員もしくは乗り場索道係員にお声がけください。
※枚数に限りがございます、ご了承ください。
のぼクマ劇場
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