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成長を経て薄れゆく子グマの面影
体重60kgを超える、ベビー級からヘビー級へ昇格
4月のお披露目から7ヶ月を過ぎた今、コテツとダイチはめまぐるしい成長を遂げていき体重は60kgを超えました。大人のクマに近い体格となり、背の高い飼育員でさえもじゃれつかれるだけで手に負えなくなるほどさらに力が付いてきました。
体が軽い子グマは身軽で木登りが得意なのですが、体重が増加するにつれて高い所へ登っていくことが難しくなっていきます。こういった変化も成長の証なのです。
コテツとダイチ また逢う日まで
こぐま牧場では1歳以上のクマを飼育できない施設になっているため、今月大人のクマが生活している非展示のバックヤード獣舎へのお引っ越しを行い、新たな生活を始める2頭。彼らを取り巻く環境も大きく変わります。
まず、私たち飼育員が同じ空間で世話をすることがなくなります。そして今までとは違うクマの臭いがする牧場、他のクマとの新たなる出会いなど、さまざまなできごとが彼らを待ち受けていることでしょう。
次にコテツとダイチに会うことができる場所は第一牧場になると思いますが、それまでにたくさんの餌を食べて大きくなり、一人前のオスグマに育ってくれることをせつに願っています。
子グマのハロウィン秘話
子グマの氷中果物プレゼント、ハンティングタイムに続き、今年最後の子グマイベント「子グマのハロウィン」を10月28・29日、11月3~5日の計5日間の日程で行いました。
初めて食べるカボチャの味は格別だったようで、必死にかぶりついていました。このカボチャにはとある秘密が隠されていました。それは、甘みを増すために電子レンジで加熱をしていたのです。ひと手間加えるだけでクマたちもよりおいしそうに食べるのです。
動物慰霊祭2017
鎮魂の祈りを込めて
のぼりべつクマ牧場・獣魂碑前では、死んでいった動物たちの「動物慰霊祭」を11月2日に執り行いました。僧侶による読経の中でクマ牧場スタッフ一同、飼育動物たちの冥福を祈りました。亡くなった動物たちが生前に好物であった野菜や果物を、祭壇に供えました。
今年亡くなったのはエゾヒグマのゴン(享年18歳)、テツコ(享年31歳)、ガンミ(享年32歳)、ハルコ(享年33歳)と、エゾタヌキのケンシン(享年9歳)の計5頭。参列していた飼育員一同は、亡くなった動物たちとの思い出を巡らせ、黙とうを捧げました。
運休中の知られざる裏側
7年ぶりのロープ交換
11月6日~20日の期間、ロープウェイ点検のために休園していたのぼりべつクマ牧場。ロープウェイ交換は7年ぶり、今のロープウェイに変わってから6度目のロープ交換を行いました。
ロープの交換基準は2つあり、1つは運転時間や運転回数に達する前に交換をするというもの。もう1つはロープの摩耗や腐食が進行した場合に交換をするというもので、今回は運転回数によるロープの交換で、8万回転に達したために行われました。今まで使用していたのは日本製でしたが新たに導入されたロープはスイス製で、ロープの長さは2.7km、総重量約17トン、直径41mm。以前のロープとの大きな相違点はロープ芯の素材の違いです。旧ロープは合成繊維でしたが、新ロープは合成樹脂の芯を使用しています。この違いにより経年によるロープの伸長がほとんどなく、メンテナンス作業を減少させる利点があります。
温泉地や通年動くロープウェイでは国内初の設置となりました。交換にはのぼりべつクマ牧場とルスツリゾートの社員の他にスイスのエンジニアの方が立ち合い安全第一のもと、無事に終了することができました。
クマたちの身に一体何が?
休園中のクマたちは一体どのようにして過ごしているのでしょうか。
とある日の第二牧場では全頭仲良くお昼寝中。お客様がいないため、くっつき日向ぼっこをしているようです。このような光景は休園中にしか見ることができないのではないでしょうか。
他には大々的なクマたちの群れの再編成を行います。新しいクマ同士が一緒に暮らす際には時間をかけてお見合いをしながら徐々に慣らしていく必要があります。もしも、いきなり知らないクマ同士が会った場合、ケンカに発展してしまう恐れがあるからです。
エブリデイ!エンリッチメント
万能素材?!消防ホース
環境エンリッチメントとして飼育員がお手製のおもちゃを作製しています。今回は消防ホースを三つ編みにしたものと浮き球を付けたもの。ホースの間に野菜や果物を設置すればフィーダーにもなります。消防ホースは編み方、使い方一つで色々なおもちゃへと形を変えることができる柔軟性の高い素材でもあります。設置をしてみると、すぐさまクマたちが遊び始めました。牧場を観察すると消防ホースと戯れているクマに出会うことができるかもしれません。
アッキー第二牧場卒業
テディベアの愛称で親しまれてきたアッキーが10月29日に第二牧場を引退しました。引退後は過去に第二牧場を卒業したクマたちが暮らしているバックヤードの獣舎で旧友との再会を果たし、のんびりとしたご隠居生活を送っています。
のぼクマ劇場
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