のぼりべつクマ牧場通信 38号(2020年8月)

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空飛ぶ浮き球登場!

浮き球の中の餌を取るナッツ=7月18日、第一牧場


新エンリッチメント

第一牧場・第二牧場に、新しくエンリッチメント遊具を設置しました。それはズバリ、第一牧場「空飛ぶ浮き球」、第二牧場「浮き球宝石箱」です。

空飛ぶ?宝石箱!?

まずは第一牧場からご紹介します。簡単に言うと公園にあるターザンロープのようなものを作りました。一本の長めの消防ホースを牧場内にある2つの高い柱に橋を架けるように伸ばし、浮き球と組み合わせた輪を作ったホースを吊るします。下部にはホースが伸びているため、クマが引っ張るなど自由に動かすことができます。浮き球が動く事によりクマが動くものを追いかける習性を引き出すことができると考えました。更に浮き球に餌を入れることで、採食時間を伸ばす事ができます。空を飛ぶような浮き球を追うオスグマを是非ご覧ください。

続いて第二牧場では、浮き球にいつでも餌を入れることを可能にしました。今までは牧場内に入って餌を入れていましたが、これには複数での安全確認と、多大な時間を要していました。そこで、竹竿の先にU字の鉄筋が取り付けてある棒を活用しました。輪を作った消防ホースと浮き球を組み合わせ、その輪を目掛けて棒ですくい上げます。これらの仕組みにより、牧場内に入らず回収し、浮き球に餌を入れることができるのです。そのため、クマの餌を探す探索行動という習性をいかすことができました。

早朝の牧場内では浮き球が大変人気です。クマにとって宝石箱のような存在にできたら嬉しいです。

万能!丸太と消防ホース

他にも、丸太を消防ホースでくくりつけ、いつでも噛むこと、引っ張ることを可能にしました。更にこれまで丸太でできた屋根には上がることが難しい状況でしたが、丸太を組み消防ホースで固定した階段を作り、屋根の上までクマが登りやすくしています。屋根の上では寝転ぶ姿や遊んでいる姿が見られるかもしれません。
今後は餌のバリエーションを増やし、更なる改善を考えていきます。是非工夫を凝らした第一・第二牧場で生き生きとした動きを見せてくれるクマ達を一目見に来てくださいね。

ヒグマあるある増殖中

あなたは真のヒグマの姿を知っていますか。どのように鮭を食べるのか、おならの音、恋の季節の過ごし方など、のぼりべつクマ牧場には多くの「ヒグマあるある」が存在します。先月、山麓の遊歩道に登場した「ヒグマあるある」。今月からゴンドラの中にも登場しました。皆さんが、空飛ぶ時間の中で、どの「ヒグマあるある」と出会い、のぼりべつクマ牧場に到着するか。運命の出会いを楽しみにしていて下さい。

ゴンドラ内に掲載中のヒグマあるある=7月4日

松本獣医のズバッと答えます!

Case5「クマにはどんな時に麻酔が必要ですか?」

「麻酔」と聞いて、皆様は何を思い浮かべますか。おそらく緊急事態かと思います。しかし、のぼりべつクマ牧場では、ヒグマに麻酔をかけることは日常的にあります。ヒグマの場合、優しい言葉をかけても容易に触れることができません。治療や検査、研究などの際には、クマを眠らす麻酔が活躍します。
昨年はヒグマで114件の麻酔を行っています。6月は北海道大学との共同研究で人工授精の麻酔も行いました。ヒグマの人工授精は世界でもまだ成功例がありません。のぼりべつクマ牧場はヒグマの繁殖生理の解明にも取り組んでいます。いつも安全に麻酔が行えるように、日々、獣医が勉強に励んでいます。

人工授精のための精液注入部位を調整する研究者=6月12日

クイズ ウォークラリー

園内の各施設(山頂エリアのみ)に設置したチェックポイントを巡って、ヒグマやアヒルに関するクイズに答えよう!回答受付期間は7月1日~8月31日。子グマ牧場前に掲示されているQRコードから、スマートフォンより回答できます。全問正解の方の中から抽選でクマ牧場オリジナルグッズが当たります!

NKB総選挙2020

投票期間は7月1日~8月31日。園内のポスター内QRコードから、スマートフォンより投票できます。今年の1位は誰だ?あなたの一票で神セブンが決まる!

LINEスタンプ 大好評販売中!

昨年販売開始したLINEスタンプ第1弾が大好評につき、なんと第2弾が登場しました。飼育員イチオシのかわいいクマたちが皆さんのトークをさらに盛り上げます。
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