今月のテーマは3月3日の耳の日にちなみ、ヒグマの耳についてお話をしました。
ヒグマの耳と言われてもイメージしづらい方もいると思います。クマのぬいぐるみを想像していただくとわかりやすいかと思います。フサフサしていて三角形のとてもかわいらしい耳が、頭の上についています。ヒグマはかわいらしい耳をしていますが、同じクマ科のホッキョクグマは丸くて小さい耳が顔の真横にあります。なぜ同じクマなのに耳の位置や形が違ってくるのでしょうか?これは両者の生活に違いがあるからです。
ホッキョクグマは水中に潜るので水の抵抗を減らすために耳が小さくなっています。また耳に入ってきた水が抜けやすいように顔の真横に耳があります。「ヒグマも川で魚獲るじゃん」って思いますよね。ヒグマは水中にいる魚を探す際に、顔を水中に浸けて魚を目で追いかけます。しかし耳は水に入れません。耳一つとってもその動物がどんな生活をしているか見えくると面白いですよね。
ではクマ牧場のクマたちは普段どんな音が聞こえているのでしょう。子グマの鳴き声やヒグマが水を飲むときの音・威嚇の声など飼育員だけしか録音できない音をお客様に聞いていただきました。
クマ牧場でしか聞けない音など、なかなか写真や文字だけでは伝わりづらい…百聞は一見にしかずと言いますし、一度足を運ばれてはいかがでしょうか。
次回の飼育員のお話もお楽しみに!