飼育員のお仕事 ~母グマ育児のお手伝い~(1月12日・13日実施)

のぼりべつクマ牧場には大きなクマがたくさんいます。ふだんなら簡単には近づくことができない元気なクマをずっと近くでみることができちゃいます。そのような元気なクマのお世話をしているのは元気な飼育員です。のぼりべつクマ牧場で飼育員はどのようなお仕事をしているのでしょうか。
 
ご来園頂いた皆様は第一牧場、第二牧場合わせて20頭以上のクマを見ることができます。飼育員は健康を維持するために1頭1頭見分けて「今日の調子はどうかなー」とチェックしています。1頭1頭、顔も違えば、性格も違います。好きな食べ物や、好きな場所も違います。体調が悪いときはそのような「いつものこと」に変化がでてきます。些細な変化も見逃さないように飼育員はひそかに牧場を眺めているのです。
 

第二牧場のクマを注意深く観察する飼育員


餌もヒグマが食べる量は半端ありません。特に秋はヒグマの食欲がピークに達する時期です。この時期の餌の準備と言ったら…。飼育員は体力勝負です。
そして冬と言えばやはり北海道の醍醐味、「雪かき」です。想像通りいっぱい雪が降るので、雪かきが1日中やめられないこともあります。飼育員は体力勝負です。
 
しかし、冬の飼育員は体力勝負ばかりではありません。野生のヒグマは冬に巣穴の中で出産します。のぼりべつクマ牧場では産室という巣穴を模した部屋で出産をしてもらっています。ここでの出産のサポートは、飼育員の五感を存分に発揮します。
母グマを刺激しないように音だけで生まれた子グマの頭数や元気かどうかを推測していきます。さらに今年はいくつかの産室に観察カメラを設置しているので、この貴重な映像もご覧頂きました。
 

極寒の中で産室をそっと観察する飼育員


 

産室の中でぐっすり眠る出産前の母グマ


次回は、どんな貴重なものをお見せできるか!お楽しみに!