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2017年度 ボスグマ決定!
7月8日に王の座をかけた熱き男達による戦いの幕が下ろされました。のぼりべつクマ牧場では5月1日~7月8日の期間で第1牧場・オスの群れのボスを決める〝ボス集計”が行われました。
集計の結果、2017年度栄えあるボスに就任したのは「ダイキチ」です。毎年この時期にボス集計を行う理由は、クマの発情期が5月~7月中旬頃で、この時期になるとオスのマーキング行動である背こすり・威嚇・攻撃行動などが増加します。その中で社会的地位が最も高いクマがその年のボスとなり、その順位は毎年一定というわけではありません。
圧倒的な強さでボスに君臨
今年のボス争いは例年よりも穏やかに始まっていきましたが、突如としてその争いは訪れたのです。
5月21日に起きた争いを飼育員が「飛燕草の戦い※」と名付けました。小柄なマンタロウが果敢にダイキチへと仕掛けていきました。因みに昨年、ダイキチへ戦いを挑むも、1度は勝利したのですがボスの座をつかむことはできずに発情期が終わってしまいました。ダイキチも2度は負けぬといわんばかりに待ち構えていました。
昨年の失敗を繰り返さないためにも、ダイキチは自慢のパワーとマンタロウにも劣らないスピードを身に着けていました。勝負は一瞬で決まり、巨大なダイキチにひっくり返されて決着がつき、返り討ちにあってしまったマンタロウ。今年は5月の「飛燕草の戦い」が決め手となり、ボス争いの力関係が覆されることはないまま、発情期を終えました。
歴代のボス連続就任記録で最長となるのがマツの9年ですが、5年連続となるボス・ダイキチはこの記録をどこまで伸ばすのか。安定感の出てきたダイキチに益々の活躍を期待してしまう飼育員一同でした。
※飛燕草(ひえんそう)とは初夏に花を咲かせる植物。ラークスパーとも言い、5月21日の誕生花でもあります。
子グマたちの成長記録
急成長を遂げた子グマたち
現在、子グマたちは生後7か月ですくすくと大きくなり、成長が止まることを知りません。そんな彼ら、コテツとダイチにも更なる変化が見られています。
鳴く声のトーンはベビーボイスから徐々にたくましい大人のクマらしい声へと声変わりをしています。まだ幼さを残した声ですが、更に低い声に変化をしていきます。
続いて体の大きさです。日に日に体格は良くなっていき、1日で体重が約500g増加するペースで成長しています。2頭の体重はコテツ28・5kgでダイチ31kgとなっており、体重差はまるでシーソーゲームのようです(6月19日現在)。いつ私たち飼育員の体重を抜かすのかと毎日気が気でありませんが、半面では大きく育ってくれていることに喜びを感じています。
離乳食のメニューもステップアップしています。7月14日までは離乳食にクマ用の粉ミルクを水で溶いて給餌していましたが、今ではミルクを卒業し、クマ用の配合飼料をふやかしたもののみを与えています。
7月上旬頃から不定期で子グマのお昼ごはん時、飼育員による子グマの解説を始めました。離乳食だけではなく、いろいろな野草などを用いて普段知ることができない子グマのディープな話を聞くことができます。また質問などにも対応していますので素朴な子グマの疑問を飼育員へ投げかけてみてはいかがでしょうか。1番子グマたちの動きが出るタイミングでもありますので、ぜひ躍動感にあふれた姿をご覧ください。
アイヌ生活資料館改築中
昭和41年6月3日に開設されたユーカラの里では、アイヌ民族の貴重な文化遺産を保存し、有形無形文化財を後世に伝える為、明治初期の生活様式を忠実に再現しています。今回『生活用具のチセ』を約50年ぶりに改築します。今回その改築の様子を一般公開しています。アイヌの人々の知恵や文化を理解する極めて貴重な機会となります。めったに見られない改築作業の様子を、どうぞご覧ください。
突撃!! インタビュー
このコーナーでは働いているスタッフにスポットを当て、普段聞くことのできない裏話やエピソードを突撃取材!
(リポーター) 前回の続きですね!こちらにはたくさんのアヒルがいますが見分けはつきますか?ど素人が見ると、どのアヒルも同じに見えてしまうのですが・・・。
(津田さん) 1羽1羽顔が違うので見分けがつきます!わからない方は足環を見てもらえれば個体識別ができると思いますよ。
(リポーター) はい、顔をよく見てみます!津田さん、お気に入りの子はいますか?そして最後に一言添えて頂けましたら恐縮です。
(津田さん) お気に入りのアヒルはチャッピーとピンキーです。最後に一言ですか!クマ牧場に遊びに来られた際はぜひレースに参加して下さい。
(リポーター) 貴重なお言葉、ありがとうございました。さて、次回はどのスタッフにインタビューするのか?!お楽しみに!
のぼクマ劇場
きょうのくまさん
ホクト×トルエの間に生まれた子。とても優しく、他のくまさんが喧嘩をし始めると仲裁に入るほど。放飼場でのんびり日向ぼっこをしているトクトなのでした。
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