産室~400gの命の誕生~(4月14日・15日実施)

日本各地で桜の開花ニュースが飛び交う中、登別でも急に雪解けが進み、春の暖かい日差しを浴びながらクマが活発になり始めています。
そんな春先にあわせて今回のテーマは「産室」です。実は今まさにヒグマの子育てラッシュの時期なのです。
 

 
産室とは妊娠グマが入って出産の準備をし、出産、育児までおこなう部屋のことです。野生ヒグマも冬には地面に掘った巣穴にこもって出産、育児を行います。
そのようなヒグマの生態から、のぼりべつクマ牧場でも冬の12月下旬になると妊娠グマには巣穴と同じような構造にした地下にある産室に入ってもらい出産の準備をしてもらうのです。
 

 
野生ヒグマは巣穴に落ち葉を敷いていますが、クマ牧場では産室にふかふかのワラを敷いています。産室に入った妊娠グマはそこで出産するわけですが、こぐまが生まれると母グマはとても神経質になっています。覗いて直接産室のなかを何度も観察することは困難です。

 

そこで、今回は今年設置した産室内監視カメラの映像を皆さんに見て頂きました。
映像を見ると、母グマは多大な愛情をもって、こぐまをとても大事に大事に育てているのが良く分かります。こぐまを抱き寄せたり、優しく舐めていたり、すべての行動に母グマの愛情を感じずにはいられません。こぐまの元気で大きな鳴き声も聞いていただきました。
 

 
この子育ての様子を、ぜひ、のぼりべつクマ牧場に来て飼育員に聞いてみてください!!
次回レクチャーではもっと成長したこぐまについてのお話があるかもしれません。お楽しみに!