ヒグマの「耳」について~知られざるクマの音の世界~(3月11日、12日実施)

の・ぼ・り・べ・つといえば、クマ牧場~~!ですよね。では、3月3日といえば何を思い浮かべますか?そう!ひなまつり!と言いたいところなのですが、「耳の日」でもあるのです。今回はそんな「耳の日」にちなんで動物の「耳」に焦点を当ててお話を行いました。

まずやっぱり気になるのはヒグマの耳ですよね。ヒグマの耳はクマのぬいぐるみの耳と実際似ています。おそらく皆さんのイメージ通りで、実際のヒグマの耳もフッサフサですし、かなりかわいいです。ヒグマと同じクマ科であるホッキョクグマと耳を比べてみると大きさや、耳がついている位置が微妙に違います。なぜ同じクマ科でこんなに違うのだろう…。

そんなヒントが両者のプールで遊んでいる姿に隠されています。ばらしてしまうと、ホッキョクグマは耳も水中に入れて潜りますが、ヒグマは耳を入れません。え、サケをとるときって川でとっているよね?と思う方もおられると思います。ヒグマは顔を水の中に入れて、サケを目で追っていますが、そんなときでも実は耳は水面から出ているのです。ホッキョクグマは水中に潜るので水の抵抗を小さくするために耳も小さく、耳に入ってきた水が出やすいように耳の位置も顔の真横についています。このような理由で、アザラシやアシカなんかの耳もホッキョクグマと同じように小さくなっています。他の動物もいろいろな理由でいろいろな形、大きさの耳をしています。今回はいろいろな動物の耳をいろいろな角度で捉えて、なぜそのような耳をしているのか理由を探ってみました。意外と面白いポイントですよ。詳しくはレクチャーを見に来てね!

さて、ヒグマの耳は大きく、フッサフサなのですが、そんなかわいい耳でどんな音を聞いているのでしょうか。そこで今回は、飼育員にしか録音することのできないクマの生活の中でのいろいろな音を皆さんに聞いて頂きました。あんな音や、こんな音、伝えたくてもなかなか文字では伝えられないですね…。あー!聞いてほしい!
(公開した録音内容:授乳のときの音、赤ちゃんの鳴き声、威嚇の声など…)

次回のレクチャーもお楽しみに~~(*^^)v!!!!